villa officeという考え方
「いつもと違う」事はとても重要で、「いつも通り」はとても退屈です。
コロナ渦でワーケーションという言葉がでてきました。
私たちは、自営業を始めたころから毎日が仕事で毎日が休みという感覚で暮らしてきました。
要するに仕事も遊びもどちらも生活の一部で優劣なく、ただ楽しむのみです。
それが日々の生活のエネルギーとなり、好奇心となり、暮らしの新しい魅力の模索へとつながっていくと考えています。
2017年11月、京都府綾部市の山奥で、2泊3日で仕事合宿を行いました。
そこでは、ちゃぶ台で仕事するものもいれば、外のベンチで仕事するものもいました。
昼ご飯はピザ窯で焼いたピザを食べ、昼休憩では山に入って様々などんぐりを見つけました。
2020年9月、屋外活動スクールで、東吉野へ行きました。
美しい川に潜り、見たことのない自然の光景を目にし、原始的な方法で鮎を捕まえて食べました。
普段デスクワークでは見えてこない、事務所メンバーの人となりが垣間見れました。
どちらも共通して、事務所にいては得られなかった学びがたくさんありました。
そんな中、弊社で設計監理をさせていただいた「南阿蘇村の別荘」が完成竣工しました。
実際に設計してみて別荘はたいへん豊かなものでした。
家と同じ日常的な機能でありながら、非日常的な体験が可能です。
そこで私たちは事務所にとっての別荘のような場所がほしいと思い始めました。
保養所の様に休暇としてだけ行く場所ではなく、事務所という日常機能を内包した別荘です。
土地を探し始めて魅力的な土地を見つけてはここでどんなことをして、どんな風に仕事ができるか、想像を膨らませました。
考えていることをまとめていると、昔小さいころ秘密基地を作って遊んでいたことを思い出しました。
秘密基地は自分の大切な場所ですが、仲の良い友達を呼んで秘密基地で遊んだものです。
自分たちだけの居場所ではなく、価値を共感していただける人と共有の居場所にすれば、
いつも違う出会いや発見にあふれた場所となり、豊かな生活の1コマがうまれるのではないかと考えました。
この考えを詰めたプロジェクトを私たちは「villa office」とし、CAMMAはその考えを形にした場所です。
おやつの時間という文化
こどもの頃、3時のおやつになったらよろこんでテーブルに集まっていました。
でも大人になるにつれてその習慣は薄れてきました。
私たちはもう一度「おやつの時間」を見直したいと思いました。
朝から晩まで仕事をする、勉強をする。
その間におやつの時間をとり、慌ただしい気持ちや体を落ち着かせる。
例えば、午前・午後と2つに分けていた生活が、午前・おやつ前・おやつ後と3つに分かれ、新しい感覚の時間が1日の中にできるかもしれません。
CAMMAのドーナツで、日常におやつタイムを。